旧暦の14日、満月の日に行われるホイアンのランタン祭り。いつものホイアンのきらびやかな夜とは異なり、月明かりとランタン、ロウソクの灯りだけで街中を照らし、川には灯籠が流れる幻想的なお祭りです。街の人たちは踊りや演奏などを楽しみ、観光客はその幻想的な街中で買い物やお酒を楽しみます。今回はホイアンのランタン祭りについて、スケジュールや歴史的背景をご紹介します。
目次
ホイアンランタン祭り 2023年のスケジュール
旧暦の14日、満月の日に行われるランタン祭り。2023年のスケジュールは以下になります。
1月5日(木)
2月4日(土)
3月5日(日)
4月4日(火)
5月3日(水)
6月1日(木)
7月1日(土)
7月31日(月)
8月29日(火)
9月28日(木)
10月28日(土)
11月26日(日)
12月26日(火)
満月の日に行われるので、ひと月のうちに2回お祭りが行われる月もあります。開催時間は18時頃から22時頃までです。
ランタン祭りの歴史的背景
ホイアンにはさまざまな色や模様のランタンがたくさん飾られています。なぜホイアンでランタンが名物になったのでしょうか。その歴史的背景とお祭りの由来を調べてみました。
ランタンがホイアン名物になった理由
なぜランタンがホイアン名物になったかは、ホイアンがかつて貿易港として栄えていたことに繋がります。ホイアンには「ファイファ」という大きな貿易港があり、日本や中国と交易を盛んにしていました。日本が鎖国となった江戸時代以降、交易相手として中国との関係がより強くなり、さまざまな中国の交易品が持ち込まれ、その中にランタンが含まれていました。その後輸入されたランタンは、ホイアンの職人の手により独自のデザインとなり、ホイアン名物となりました。
ランタン祭りの由来
ランタン祭りは、元々は死者を敬うお祭りと言われています。今のように旧暦の14日に開催されるようになったのは1998年。ホイアン観光局が町おこしのためにイベント化しました。ベトナムの人にとってランタンは縁起の良いものなので、広場や家の前にランタンを吊るして邪気を払う風習があります。
ランタン祭りのおすすめスポット
ランタン祭りは、ダナン国際空港からタクシーで約40分ほどのホイアン旧市街で開催されています。その中でも歴史保護地区と呼ばれる中にあるチャンフー通り(Tran Phu street)はホイアン一番のメインストリート。また、保護地区から外れるナイトマーケットは深夜でもお店が開いているところもあります。
チャンフー通り、バグダン通り、グエンタイホック通り
チャンフー通り(Tran Phu street)は旧市街の中心にある遠来橋から東西に伸びている、ホイアン一番のメインストリートです。お祭りの日は通りにある雑貨屋さんやレストランなどで活気づき、とても賑わっています。
バグダン通り(Bach Dang street)では、周辺にあるトゥボン川で「灯籠流し」が体験できます。灯籠は川の近くで購入し、ボートから流すこともできます。
グエンタイホック通り(Nguyen Thai Hoc street)は、チャンフー通りと比べると落ち着いてゆっくり買い物ができるストリート。シルクや刺繍などのお土産品を売っているお店が多い場所です。
ナイトマーケット
保護地区から外れ、バグダン通り沿いのアンホイ橋を渡るとそこにはナイトマーケットがあります。ここでおすすめなのはランタンで、ホイアンならではの色とりどりの布製ランタンは、お土産屋さんで買うよりもナイトマーケットの方が安く購入できます。また、ポストカードやキーホルダーなどの雑貨が置いてあるお店も並んでいるので、歩くだけでも楽しい場所。深夜までやっているお店もあるので、遅くまでお祭りの雰囲気を楽しむことができます。
きらびやかな夜とは違い、ランタン祭りの夜は月明かりとランタンで幻想的な雰囲気に
ランタン祭りのホイアンは、人工的なお店の照明などは使われず、ランタンと月明かりだけで過ごす幻想的な夜です。海外からの観光客だけでなく、ダナンに住むファミリーや若者も集まり、ストリートは混雑します。いつもより暗い夜にはなりますが、人工的な光のない街は普段ではなかなか味わえない雰囲気を楽しむことができます。ベトナム旅行の際には、ぜひ体験しにホイアンまで訪れてみてください。